ある旅人の青森観光記 ~大間・仏ヶ浦~(著:うぃーふぃー)
◆はじめに
撮った写真を題材にこんな場所があったよ!ということを紹介していく旅行記です。
今回は下北半島の大間・仏ヶ浦に行ってきました。
筆者の辿ったコース(1泊2日):
函館港→大間港→大間岬(泊)→仏ヶ浦→下北駅→八戸駅
※記事内の各情報は2021年5月時点のものとなります。お出かけの際は現在の情報(特に交通情報)を事前にご確認下さい。
1.大間フェリーターミナル
函館港からフェリーに揺られること約1時間30分。海の玄関口、大間フェリーターミナル(※津軽海峡フェリー)に上陸!
北海道はもとより、関東など遠方に住む方も函館経由でここに上陸する方が陸路より早いかもしれません。運賃は期間によって変動しますが、2,000~3,000円程です。
ゴールデンウィークということもあり、地元の方とご当地ゆるキャラのかもまーるくんのお出迎えがありました。時節柄、旅行自体に賛否があったかと思いますがこうやって温かく迎えていただけたのは本当に嬉しかったです。
ターミナルにはマグロの等身大(?)像が展示されており、いよいよ大間に来た!という実感が沸きました。ここから各観光地へはやや離れているため、バスで移動します。
2.大間崎
大間港からバスで10分程、本州最北端の大間崎に到着。
多くの人は大間の名を聞いた時にこの場所をイメージするのではないでしょうか。端っこ好きな筆者としてはいつか行きたいと思っていた憧れの地でした。
やっぱりマグロは外せないよね、ということで屋台の匂いにつられて思わず買ったトロの串焼き。
見た目が肉っぽいですが、脂の乗り具合も素晴らしく高級ステーキを食べているような気分になりました。海を見ながらこれを頬張るのがたまらない。
マグロだけでなく、タコも名物のようです。洗濯物干しにタコの足がぷらぷらぶら下がっている光景が面白かった。
一本単位で買えるので、おやつにかじるも良しおつまみにするも良し。噛めば噛むほど味が出てきます。
そしてお待ちかねのマグロ丼!
大間崎からすぐの、マグロ解体ショーでも有名な「魚喰いの大間んぞく」さんにてウニ・マグロ丼(2,500円)とマグロ各部位煮込み(約600円)を注文。調子に乗って日本酒まで付けて店名通りの大満足。
食レポの才能が無いので具体的に書けないのが残念ですが、もうこれだけでこの地に来た甲斐があった…!と思わせる美味しさでした。今まで食べたマグロとは確実に一線を画しています。
煮込みは食べたことのない部位も入っていて、味付けもお酒にぴったり。贅沢しすぎじゃないだろうかとちょっぴり罪悪感を感じるレベルで満喫しました(笑)。
気付けばすっかり夕方に。大間崎は北に向かって突き出しているので、朝も夕方も昇り沈みする太陽が綺麗に見えます。付近には民宿やテントサイト(つまり本州最北端のキャンプ場!)もあるので、ここに泊まったら早起きして日の出を見るのもお勧めです。
ちなみに上の写真は一枚が日の入、もう一枚が日の出です。どちらかわかりますか?
3.仏ヶ浦
翌朝大間崎からバスで30分、佐井村の津軽海峡文化館アルサスへ。ここから仏ヶ浦への観光船が発着しています。仏ヶ浦は車で行くこともできますが、海上からの眺めを楽しむのであれば観光船一択!
(※仏ヶ浦海上観光サイトはこちら)
アルサスから15km以上の距離を約30分でかっ飛ばします。
デッキの座席は解放感もあり楽しいですが、気を付けないとずぶ濡れになります。濡れたくない方は船室内の座席に座りましょう。
仏ヶ浦に上陸後はガイドさんによる案内のあと、しばし自由散策。まさにこの世のものとは思えない奇岩の数々に圧倒されます。
極楽浄土の風景に見とれて帰りの船に乗り遅れないようご注意を。
観光船は荒天でなくても波が高いと欠航してしまうことがあります。滞在日数を長めに取れると乗れる可能性もその分高くなります(筆者も初日に乗ろうとして欠航、翌日にリベンジを果たしました)。
4.JR大湊線
帰りは陸路で八戸へ。JR大湊線を利用しました!
大湊線では、運転日が限られているものの「リゾートあすなろ下北」(八戸~大湊)がお勧め。
快速列車なので運賃に500円ほどプラスするだけで特急列車のような快適な車両に乗車できます。
(大間からのバスは下北駅に着きますが、筆者は始発から乗りたかったのでわざわざ隣の大湊駅にタクシーで行きました。やはり端っこ好きですね。)
下北駅から八戸駅に向かう場合、進行方向右側(D列)に乗車するとこのような海岸線すれすれの風景が見られます。途中の陸奥横浜では菜の花畑のきれいな絨毯が!
こんな感じで、下北半島を最後の最後まで楽しみました。
◆おわりに
この旅行の三か月後、下北地方が豪雨災害に見舞われました。沿岸を通る国道にも大きなダメージがあり、生活の大切な足が奪われると同時に陸路の公共交通機関では大間に行くことができなくなってしまいました(2021年12月現在)。
楽しい旅行も地元の方の生活があってこそのものだなと痛感させられました。
拙文でしたが、この記事を読まれた皆さんが一人でも多く下北地方に思いを馳せ、そしていつの日か現地を訪れて頂けると幸いです。ここには書ききれなかった素晴らしいスポットもまだまだありますよ~!
けっぱれ下北!
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著:うぃーふぃー
しがない旅行業情シスの民。ご当地活動応援したい勢。 趣味が旅行・乗り鉄・アニメ・ゲーム・野球観戦と安定しませんが大体そんな感じの奴です。 駅メモやってます。そらメソ最高。
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